飼育生物の調子が悪い、ダイノスなどの有害生物の発生など、
何をやっても良くならず水槽のリセットを考えている方

水槽の調子を上げたいとお考えの方

新しく水槽を始める方へ

シュリンプ流ナチュラルシステム 
海をお手本にしたマリンアクアリウムのお勧め!です。



私は幼い頃から海に取りつかれマリンアクアリウムに情熱を注いで参りました。

水槽環境を良くしたい!その気持ちからいろいろな飼育法を試し試行錯誤を繰り返し
多くの失敗も経験して来ました。

ドライ・吹上式濾過や、オゾン・殺菌灯・そしてプロテインスキマーを使用した現在主流のシステムも、
数値オタクな程に測定管理も行って来ました。

プロテインスキマーのベルリン式など、情熱と費用を掛けた数年は調子良かったです。が、
ある時から調子が崩れ始めズルズルと不調の沼にハマって行きました。

そんな多くの失敗から学び得た形、経験の結晶がシュリンプ流ナチュラルシステムになります。




シュリンプ流ナチュラルシステムは、
自然海の浄化を再現して小さな海を創ること。
海をお手本にしたナチュラルシステム!です。


システムを説明しますと、ざっとこの様な感じになります。

・水槽
・濾過槽(小豆大&大粒のブレンド サンゴ砂利)
・底砂(三層ライブサンド 砂厚8センチ以上)
・照明(飼育生物に応じて)
・ヒーター&クーラー
・天然海水
・微生物群

これでOKです。


殺菌灯・プロテインスキマー・添加剤類・吸着剤・除去剤・バクテリア剤等は
大きなデメリットがありますので使用しません。

硝酸塩を自然海と同じ形で分解させて好調を維持するシステムになります。
メンテナンスは換水だけです。

シンプルなシステムですがとても奥が深い本当のナチュラルシステムです。

このシステムは自然由来のものしか使用しませんのでとても健全です。
先々のオールドタンクシンドロームなる心配もありません。



以下器具類の説明になります。

【濾過装置】

底面式以外の(オーバーフローは除く)・上部式・外掛け式・外部式何でもOKです。
装置の中の濾材は全てサンゴ砂利にします。

※底面式も可能ですが、細工が必要な為ここでのご説明はカットします。

※交換式・カートリッジ式の濾過材は一切使用しません。

※濾過の掃除等メンテナンスは一切不要です。

基本的に一度セットしたら以後何もメンテナンスは必要ありません。
物理濾過で取り除くような大きな有機物も微生物たちが分解処理してくれます。



【底砂】

底砂に嫌気層・生物層・好気層からなる三層のライブサンドをセットします。

※砂厚は最低でも8センチ以上

三層のライブサンドは自然海の浄化力をそのまま水槽に持ち込んだ形になります。



〇三層ライブサンドの効果〇

・好気層には善玉バクテリアと微生物達が住み着き大きな浄化力を発揮します。

・生物層には好気層から嫌気層へと微生物が行き来し、
 嫌気層域に酸素が適度に供給されることでバクテリアが活発活性化し、
 浄化力と安定性が格段に上がります。

・嫌気層には脱窒菌が存在しており、硝酸塩を気体へと変える働きが行われます。
 気体に変えられた硝酸塩は水槽外へと放出される訳ですが、
 その時、微生物の通り道があることでさらに気体放出の大きな効率化へとつながります。

・嫌気層にサンゴ砂利を混ぜることによってサンゴ砂利が溶解され
 カルシウム成分へと変わり水槽水へ溶け込みます。

※カルシウムへの変換は短期間ではなく、数年単位での長期間に渡り効果が持続します。

※嫌気層があると硫化水素が流出し生物に害があるのでは!?と思われている方もいるかと思いますが、
 嫌気層の上には生物層と好気層でしっかりと善玉消化細菌類の蓋をしている状態ですので全く問題はありません。

砂を厚く敷くというのは、消化細菌類の居住面積を増やすことと同時に、嫌気層の悪玉菌流出を抑える目的でもあります。

〇シュリンプ水槽にも嫌気層を導入していますが、長年経過しても全く問題ございません。
 魚もサンゴもすくすく育っています。
 
※飼育生物によっては砂を掘り返すものもいますので、
 生物層と好気層の間に鉢底ネットをセットすることで掘り返しを防止できます。




【照明】

サンゴ飼育の場合には【フルスペクトラSP200】がお勧めですが、
現在はかなり高価になってしまいちょっと手が出し難いと思われる方もいるかと思います。

安物買いの銭失いではないですが、安価な器具を求めた場合には、
飼育生物の育成に問題が出たり育たなかったりと貴重な生き物を失ってしまう可能性も高いです。

照明に関しては重要器具になりますので、実績と信頼性の高い確かな器具の使用をお勧めします。

もう一点お勧めのライトは【ボルクスジャパン】になります。
シュリンプの海藻類飼育にはこのメーカーのライトを使用しています。
照度が低いのが少々残念ですが、複数ライトを用意すればいい感じです。お勧めします。




【ヒーター&クーラー】

水槽は水温の一定化・安定化がとても重要です。

特に魚類飼育の場合には、温度変化が引き金で病気を発症してしまう可能性も高くなりますので、
クーラーを考える場合には、温度を0.1℃単位で設定できるタイプで、
サーモセンサーの反応が1℃ではなく0.5℃で作動するタイプお勧めです。

ヒーターはメーカー推奨サイズよりも、ワンサイズ・ツーサイズパワーの大きいものを使用することをお勧めいたします。

※効率も良く、熱量の余裕と安心感が違います。




【天然海水】【人工海水】

お勧めは絶対的に天然海水になります。

良質な天然海水は【人工海水では得られない・再現できない】栄養素をバランス良く含みますので
飼育生物の活性状態が違います。

1年先、2年先の水槽環境が大きく違ってきます。

海をお手本にしたナチュラルシステムでの換水は、
硝酸塩を減らす為ではなく、栄養素補給を目的としています。
※硝酸塩は脱窒菌によって気体化され水槽外へ放出されます。

経済的に厳しい場合には、人工海水とブレンドをしての使用も可能です。

人工海水100%では自然海の海水にはなりません。また、
特定の成分を添加しそれを売りにしている商品もありますが、人工的に薬品類を入れた物は純粋な物ではない為、
成分の偏りで起こる不調等、先々が心配です。

水槽で栄養分を添加した場合、消失する成分とそうでない成分とがあり、
残った成分の蓄積によって栄養バランスの偏りが発生してしまう恐れがあります。

換水もしているし水も綺麗で水質数値も問題がないのに、病気がち、体色が悪い、生育不良等、なんだか調子が良くない・・・
というような感じになります。




【微生物アイテム】

・飼育生物と水槽内微生物の活性には【浮遊性プランクトン類】

・ライブロック・サンゴ砂利などの濾材に定着繁殖なら
 【多彩な付着性微生物】【デトリタス処理班】

・底砂への定着は
 【ベントス生物】【デトリタス処理班】【ベントスゴカイ】【多彩な付着性微生物】
 底砂の濾過効力など底砂本来の効果を引き出す優秀な微生物達です。

浮遊性・付着性共に自然海では生物たちのタンパク源になっており
餌としても大変優れています。

微生物たちは海の最前線で活躍する現役微生物達です。
水槽内ですぐにお役立ちいたします。



簡単にですが、ご説明をさせて頂きましたが、
さらなるシステムアップとしましてお勧めの形は、
オーバーフロー式で、なおかつ、海藻飼育のリフジウム層を循環するシステムです。

この形が理想と考えています。



海をお手本にした本当のナチュラルシステムに
水槽システムを変更したいお考えの方がいらっしゃいましたら、
いつでもお気軽にお問い合わせください。

アクアリウムは、日々の疲れや心身のストレスを減らしてくれる癒しでなくてはいけないと考えています。

皆様の先々まで続く笑顔と、飼育生物たちの幸せな環境つくりのお役に立たせて頂きたい気持ちでおります。
お一人それぞれに合った方法を一緒になって考えアドバイスをさせていただきます。